株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

被曝医療体制の研修を2019年度から体系化─原子力規制委

No.4905 (2018年04月28日発行) P.13

登録日: 2018-04-19

最終更新日: 2018-04-19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

原子力規制委員会は18日の定例会合で、原子力災害拠点病院などの医療従事者を対象とした研修について、2019年度から整理・体系化することで一致した。全ての研修で基本となる標準テキストを作成し、研修の目的、到達目標、到達レベルごとに育成する人数などを明確化する。

被曝医療の研修は、現状では拠点病院や自治体が個別に実施している。研修内容には重複がみられ、再教育や技能維持の仕組みも整っていない。医師・看護師にとっては受講すべき研修の順番や頻度が分からず、国にとってはどの程度の技能を持つ人材がどこに何人いるのか把握できないといった問題が生じていた。

拠点病院は、原子力発電所から30km圏内に立地する24道府県に指定が義務づけられているが、3月末時点では8府県で未指定となっている。研修の体系化を通じて専門人材を増やし、拠点病院の整備を進める狙いだ。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top