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転移性肝腫瘍

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-18
竹村信行 (JR東京総合病院消化器外科/東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学肝胆膵外科)
長谷川 潔 (東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学肝胆膵外科准教授)
國土典宏 (東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学肝胆膵外科教授)
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  • ■疾患メモ

    転移性肝腫瘍(metastatic liver cancer)は原発巣から肝への遠隔転移であるが,肝切除によって長期予後や治癒が望めることがある。ただし,肝切除の意義は原発巣によって大きく異なる。

    肝切除後の肝転移再発に対しても再肝切除の適応がある。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    自覚症状がなく,原疾患の術後フォローのCTや超音波検査で発見されることが多い。

    【検査所見】

    腹部造影CT,MRI,腹部超音波で肝腫瘤像を認める。

    転移性肝腫瘍は造影CT,造影MRIにおいて造影効果が乏しいことが多いが,原発腫瘍が血流豊富な神経内分泌腫瘍(NET)肝転移,胃消化管間葉系腫瘍(GIST)肝転移,腎癌肝転移などは肝転移巣も原発同様に動脈早期相で強く造影される。

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