□緊張型頭痛(tension-type headache:TTH)は一般的に両側性で,性状は圧迫感または締めつけ感を呈する頭痛であり,強さは軽度から中等度で,日常的な動作により増悪しない。
□一次性頭痛の中では最も多い頭痛であり,臨床の場面において非常に重要な疾患の1つである。
□一般的に痛みは両側性で,性状は圧迫感または締めつけ感を呈する。強さは軽度から中等度。
□国際頭痛分類第3版beta(ICHD-3β)におけるTTHの診断および分類を表にして示す1)2)。
□TTHは,1カ月当たりの頭痛の日数から,稀発反復性TTH〔平均して1カ月に1日未満(年間12日未満)の頭痛が10回以上ある〕,頻発反復性TTH〔3カ月を超えて平均して1カ月に1~14日(年間12日以上180日未満)の頭痛が10回以上ある〕,慢性TTH〔3カ月を超えて平均して1カ月のうち15日以上(年間180日以上)の頭痛がある〕,とTTHの疑い,の大きく4分類に分けられる。
□疾患に特有の神経学的異常や検査所見はない。
□しかし,二次性頭痛が否定できない場合には血液・画像検査や腰椎穿刺等の施行も考慮する。
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