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全身性野生型トランスサイレチン(AT TRwt)アミロイドーシスと遺伝性トランスサイレチン(ATTRv)アミロイドーシスの臨床個人調査票改訂の要点は?

No.5274 (2025年05月24日発行) P.46

国分則人 (獨協医科大学脳神経内科教授)

植田光晴 (熊本大学大学院生命科学研究部 脳神経内科学講座教授)

登録日: 2025-05-27

最終更新日: 2025-05-21

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  • 2024年度より指定難病制度の臨床個人調査票が改訂された,全身性野生型トランスサイレチン(wild-type ATTR:ATTRwt)アミロイドーシスと遺伝性トランスサイレチン(hereditary ATTR:ATTRv)アミロイドーシスについて,改訂の要点と両疾患の診断・治療の違いに関してご教示下さい。熊本大学・植田光晴先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    国分則人 獨協医科大学脳神経内科教授


    【回答】

    【シンチグラフィーによるATTR心アミロイドーシスの画像診断が活用されている】

    ATTRwtアミロイドーシスは,遺伝子変異を伴わない野生型のトランスサイレチン(TTR)が加齢に伴いアミロイド沈着を引き起こす,非遺伝性の全身性アミロイドーシスです。この疾患は,高齢者における左室駆出率が保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF),手根管症候群,腰部脊柱管狭窄症に関連する病態として注目されています。

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