□慢性化膿性穿孔性中耳炎(慢性中耳炎)は,主に幼少児期に中耳炎を長期あるいは繰り返したために鼓膜穿孔が残存し,外界からの病原体の侵入により慢性的に中耳の感染を繰り返す病態である。
□難聴,耳漏が主な症状で,時に耳鳴を伴い,急性増悪時には耳痛もみられる。
□視診で鼓膜に穿孔を認め(図),純音聴力検査では主に低音部での伝音難聴による聴力低下を認める。長期に罹患すると内耳機能がしだいに低下して混合性難聴をきたす。
□耳漏の培養検査では,黄色ブドウ球菌,緑膿菌,真菌などが検出される。近年では黄色ブドウ球菌の半数近くが耐性菌(MRSA)で,多剤耐性緑膿菌も増えつつある。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより