ダットスキャンⓇ(DAT scan)とMIBG心筋シンチグラフィは,レビー小体型認知症(DLB)の診断に有用である
それぞれの検査の特徴を理解し,使いわけることが重要である
DAT scanとMIBG心筋シンチグラフィの両検査を組み合わせることでDLBの診断率は向上する
認知症の脳イメージングにおけるダットスキャンⓇ(dopamine transporter scan:DAT scan)および123I-meta-iodobenzylguanidine(MIBG)心筋シンチグラフィが最も使われるのがレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies:DLB)の診断であろう。
2017年,DLBの臨床診断基準1)が改訂された(図1)。指標的バイオマーカーとして採用されている画像所見は「大脳基底核でのドパミントランスポーター取り込み低下」と「MIBG心筋シンチグラフィで取り込み低下」の2つである。この事実は,過去の研究が示すとおり,DAT scanとMIBG心筋シンチグラフィの診断能が抜きん出ていることと矛盾しない2)3)。DLBの臨床診断基準は,最新の知見とともに診断能を上げるために日々アップデートされている。