ヌーベル・ヴァーグを代表するロジェ・ヴァディム監督の映画『危険な関係』(1959年製作)のテーマ曲。作曲はジャズ・ピアニストのデューク・ジョーダン。フレンチ・シネ・ジャズの名曲であり、現在でもスタンダードナンバーとなっている。
〔写真は筆者提供〕
小さい頃から音楽が大好きだった。お気に入りは太鼓で、天神祭ではいつも太鼓を眺めていた。小学校では鼓笛隊に入り、中学時代はザ・ベンチャーズを真似し、高校生になるとラテン、カントリー、ジャズと、いろいろなジャンルに興味を持った。
特に感銘を受けたのは高3の時に神戸のコンサートで聴いたジャズ・メッセンジャーズのドラム奏者アート・ブレイキーだった。あのナイアガラロールと言われる大音量の細かな連打には度肝を抜かれた。アフロ・キューバンリズムやメリハリのあるパワフルなリズムキープ、シンバルレガートの綺麗な音色は快感だった。彼は親日家で、日本人ドラマーとの共演も数多く、そのドラム合戦もよく聴きに行った。当時一番好きだった曲は『危険な関係のブルース』で、3管編成のハーモニーが大変心地よいものだった。
残り358文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する