今年7月に次期診療報酬改定を担当する保険局医療課長に就任した。診療報酬改定に関わるのは1992年度改定以来となり、「感慨深いですね」と語る。
2014年度診療報酬改定は、25年体制の構築に向けた第2歩に位置づけられている。今後の方針については「地域包括ケアシステムの構築という方向性があり、それについてはコンセンサスを得ているので、進むべき道筋は定まっています。しかし、急ハンドルを切れば現場が混乱するので、徐々に進めることが重要だと思います」。病床機能報告制度とそれに基づく地域医療ビジョンの進捗を踏まえ、「今後は医療提供体制の制度と診療報酬がよりリンクする形にする必要があるため、医療・介護の同時改定となる18年度改定を見据え、その前段階として次期改定をどう位置づけるか考えなくてはいけません」
旧厚生省入省後は秋田県に3年、山口県に3年、岡山県に2年赴任した。「役人人生の3分の1は地方、それも色々な地域に行かせてもらい、なるべく現場の近くに身を置き、現場の人の話を聞きながらやっていくことが大事だとつくづく感じました」と振り返り、その思いは今も変わらないという。
残り397文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する