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医師でも仕事を失う……ジェンダー問題とSDGsと今後の希望(武藤ひめ)[プラタナス]

No.5108 (2022年03月19日発行) P.3

武藤ひめ (ヒメクリニック院長)

登録日: 2022-03-19

最終更新日: 2022-03-17

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  • トランスジェンダーと聞いて、何を感じますか?

    小児科医で新生児治療を専門にしていた私……噂に聞いたのか?自分の子がジェンダーに問題を抱えているのではないか?不安に満ちたメールが私のところにも届きます。

    私は社会的性別を変えました。トランスジェンダーです。今日でも、それが自然と受け入れられるなんて、まだまだ難しいと肌に感じます。

    社会的性別を変えた頃……勤務先を辞めても、医師免許とそれまでの経験があれば、仕事には困らない……そんなふうに思っていました。ですが、実際には、ほとんど医師の仕事がなくなって、生活をするために夜街の仕事もしました。漸く今があります。

    話は戻ります。わが子にジェンダーの問題があるかもしれない……そんな相談がなんで?今、美容医療がメインの私のところにくるのか?

    当然、私がジェンダーに問題を抱えている当事者だから、小児科医だったから、そんな理由だけではないんです。

    ほとんどの御両親が、地域の医療機関や公的機関に相談していたり、大きな病院にも行って、いろいろな検査などを行って、診断名がついて、治療も始まっていても……なぜ?私に相談があるのか?

    残り538文字あります

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