日本医師会は4月27日の定例会見で、「オンライン診療入門~導入の手引き~」を公表した。手引きは、日医ホームページに開設した特設サイト「オンライン診療について」に掲載。かかりつけの患者にオンライン診療を行うことを検討している医師向けに「はじめの一歩」となる情報を盛り込んでいる。
手引きは10項目で構成。「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の一読を必須とした上で、受講が義務づけられている研修の申し込み方法や実施に当たり必要となる「オンライン診療についての同意書」「オンライン診療の診療計画」のサンプル、オンライン診療の診療報酬算定に必要な厚生局への届出の内容などについて説明している。
オンライン診療の方法としては、映像と音声のやり取りが可能であれば「オンライン診療システム」「通話アプリ」のいずれの方法でも実施可能とし、それぞれの特徴を紹介している。
会見で長島公之常任理事は「オンライン診療は地域で患者に寄り添うかかりつけ医が必要に応じて対面診療と適切に組み合わせて行うことで、患者の安全性と利便性の両方を向上させることができる」との考えを示した。
【関連情報】
特設サイト「オンライン診療について」(日本医師会)
「オンライン診療入門~導入の手引き~(第1版)」(日本医師会)
オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省)