著: | 河村伸哉(メディカルWebプロデューサー、メディキャスト株式会社) |
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判型: | B5変型判 |
頁数: | 192頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2019年09月30日 |
ISBN: | 978-4-7849-5591-6 |
版数: | 第1版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
あらゆる広報はオフィシャルサイトに集約すべし!
Googleに開業せよ!
◆インターネット/スマホ全盛の時代、いまや医療機関の広報活動はインターネット、Webサイト(オフィシャルサイト)抜きには語れません。
◆なぜオフィシャルサイトが重要なのか?なぜGoogleなのか?
これまで1,000以上の医療機関のWebサイトをプロデュースしてきた著者が、地域から求められるクリニックになるための実戦的な広報戦略を基礎から徹底的に解説。
◆2018年6月に変更された医療広告ガイドラインも踏まえ、「広告」として規制を受ける中でも、クリニックが最大限に情報発信を行うことができる「オフィシャルWebサイトの作り方、使い方」を教えます!
1章 Googleに開業する
2章 患者さんに選ばれる
3章 医療広告ガイドラインに対応する
4章 オフィシャルサイトをフル活用して採用活動をする
5章 さらにレベルの高いオフィシャルサイトにするために
6章 診療科目別ページ構成案
7章 オフィシャルサイト以外の広報戦略
はじめに
あらゆる広報はオフィシャルサイトに集約せよ
Googleで検索されて,患者さんに選ばれる
1章 Googleに開業する
なぜGoogleなのか
Googleについて知っておこう
上位表示のテクニック(SEO 対策)
医療機関のオフィシャルサイトは上位表示されやすい
開院前のオフィシャルサイト公開はできるだけ早く
見出し& 説明のブロックが見やすさのヒント
ページ数は多く,文章は長く
検索している人の「問い」に網羅的に応える
Google Mapに表示されるようにする
オフィシャルサイトを暗号化する
更新頻度を上げる
スマートフォンに対応する
ページの表示速度が遅すぎないか
オフィシャルサイトを公開したらまずGoogleサーチコンソールに登録
たくさんのリンクをもらう
地図上の見え方・口コミ対策にGoogleマイビジネスを活用する
2章 患者さんに選ばれる
オフィシャルサイトからの来院割合を測る1/20,1/40の法則
オフィシャルサイトのアクセス数を知る
問診票を活用して来院動機を知る
既存患者さんのための情報も大切
どんな医療機関かを10 秒以内に知ってもらう(10 秒の壁)
トップページは目次機能
トップページのイメージは最重要
費用や治療期間の詳細を明示して患者さんの不安を解消する
院長やスタッフのプロフィールを掲載する
院長の写真を掲載する
診療時間表や診療カレンダー,医師担当表をつくる
アクセス(地図・案内図)ページをつくる
診察予約システムで受診しやすさをアピールする
Webで問診票を記入してもらう
オンライン診療で幅広い患者さんを獲得する
3章 医療広告ガイドラインに対応する
広告ガイドラインで気をつけるべき11のこと
コラム 医療広告ガイドラインはここまで規制している
4章 オフィシャルサイトをフル活用して採用活動をする
あらゆる採用情報をオフィシャルサイトに集約させるメリット
応募に繋がる魅力的な採用情報ページの作り方
採用ランディングページの活用
採用情報ページを見てもらう人を増やすための工夫
5章 さらにレベルの高いオフィシャルサイトにするために
独自ドメインを取得する
Webに広告を出す
様々なSNSを活用する
口コミに対応する
Googleストリートビュー(インドアビュー)の導入
医療従事者向けページをつくる
6章 診療科目別ページ構成案
(1) 内科
(2) 整形外科
(3) 眼科
(4) 耳鼻咽喉科
(5) 皮膚科
(6) 小児科
(7) 泌尿器科
(8) 精神科・心療内科
(9) 産婦人科,婦人科
(10) 在宅医療
(11) 歯科
7章 オフィシャルサイト以外の広報戦略
刷り込み効果を狙え(オムニチャネルとは)
クリニック名とロゴマーク
パンフレット
診察券
名 刺
看 板
開院時の広報戦略
おわりに
はじめに
2018年6月に医療広告ガイドラインが変更になり,医療機関で運営するWebサイト(以下,オフィシャルサイト)も広告の扱いになりました。これまでも,インターネット広告を利用している場合には,オフィシャルサイトは広告の扱いでしたが,今後は全面的にオフィシャルサイトは「広告である」ということになります。これまで比較的自由に表現できたオフィシャルサイトが広告として制約を受けることによって,どのように変わるのでしょうか? また,オンライン診療の波やAIテクノロジーの進化によって,インターネットを通じた健康サポートが当たり前になる時代がきた場合,オフィシャルサイトの役割はどのように進化していくのでしょうか?
日本の国民皆保険制度において,国民が自分で医療機関を選べるというのはとても素晴らしいことです。この制度の下で,自院がどのような医療機関であるかを知らしめるための広報の役割は大きなものです。特に,スマートフォン時代においては,オフィシャルサイトが大変重要な役割を担うことになります。自院が地域でどのような役割を担って,どのような機能と特徴で貢献していくのか。広告ガイドラインが変わっても,AIやオンラインの流れがどんどん進んでいっても,自院の役割を地域の方に伝えることがオフィシャルサイトの重要な役目になっていくことは変わらないでしょう。私は,医療機関を選ぶ方のために,医療機関自身が存分に広報していくことこそが,インターネットがますます発展する時代においての地域貢献の形だと信じています。
本書は,情報発信で地域医療に貢献したいと考えている医療機関に参考にしていただける本です。情報革命といわれている今の時代に,5年後,10年後を想像するのは難しいことですが,情報社会やインターネットの基本的な流れや原則,ひいては,医療機関に必要な広報のあり方を紐解いていくことで,時代を問わずに対応できる広報活動を実践できると考えています。本書を医療機関の広報のバイブルとし,いつもお手元においてご参考・ご活用くだされば幸いです。