岸田文雄内閣は6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022」(以下、「骨太方針2022」)を閣議決定しました。今回は、それの社会保障・医療改革方針を検討します。その際、それに先だって5月に公表された全世代型社会保障構築会議「議論の中間整理」(以下、「中間整理」)と財務省・財政制度等審議会「建議」(以下、「建議」)の記述との関係、及び菅義偉内閣の「骨太方針2021」との異同に注目します。併せて、2013年の「社会保障制度改革国民会議報告書」(以下、「国民会議報告書」)の提案が一部復活していることにも注意を喚起します。