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「死ぬためにヘリで転院するんだと諦めていました」―劇症型A群溶血性レンサ球菌感染症(上田敬博)[プラタナス]

No.5261 (2025年02月22日発行) P.3

上田敬博 (鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター教授)

登録日: 2025-02-22

最終更新日: 2025-02-19

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  • 救急医は、外傷~内因性重症疾患まで経験が重要だが、赴任当時は当科の医師たちに経験を積ませたいという思いがより強かった。そんな時に、ショックバイタルのTさんがドクターヘリで転院してきた。30歳代の男性で、右前胸腹部から側腹部、右上肢に水疱を伴う発赤・腫脹を認め、一部水疱は破れ、浸出液を認めた()。意識は朦朧としていた。敗血症性ショックと播種性血管内凝固(DIC)を合併していた。

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