日本肝臓学会は2日、『C型肝炎治療ガイドライン』を改訂した。ゲノタイプ1型の第一選択をソホスブビル/レジパスビル併用療法とした。両剤の合剤「ハーボニー」は7月、C型慢性肝炎・代償性肝硬変への適応で製造販売が承認され、8月から保険適用された。
改訂版(第4版)の変更点は、(1)ゲノタイプ1型症例の推奨・治療フローチャートを変更、(2)発癌リスク別治療方針と「治療待機」の記載を撤廃、(3)IFN適格/不適格の区分を撤廃─など。
ゲノタイプ1型に対するソホスブビル/レジパスビル併用療法の臨床試験結果については、「国内第Ⅲ相試験では12週投与の著効率は未治療・既存治療例ともに100%」と紹介。副作用も軽微だったため、第一選択として推奨した。
ただ、ソホスブビルは腎不全患者に禁忌であることを強調するとともに、非代償性肝硬変には安全性が確認されていないことから「使用すべきではない」とした。