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【成人肺炎診療ガイドライン2024】多項目遺伝子検査の考え方[ガイドライン・インフォメーション]

柳原克紀 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学教授)

登録日: 2025-05-23

最終更新日: 2025-05-14

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  • 肺炎を含めた呼吸器感染症は,肺炎球菌などの一般細菌,マイコプラズマに代表される非定型病原体ならびにウイルスなど病原体が多岐にわたるため,すべての病原体に対して検査を実施することは難しい。

    最近開発された肺炎の遺伝子検査は,26の病原体(18種の細菌と8種のウイルス)に加えて,薬剤耐性菌遺伝子も検出可能である1)。筆者らが実施した臨床検討でも,遺伝子検査で検出された病原体はすべて培養検査でも検出されており,感度が高いことが示された()。この検査を用いることで,高い効果と薬剤耐性菌の抑止を担保した治療薬が選択されることと思われる。

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    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
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    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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