株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【良性発作性頭位めまい症(BPPV)診療ガイドライン2023年版】BPPV非典型例:前半規管型半規管結石症,後半規管型クプラ結石症[ガイドライン・インフォメーション]

宇野敦彦 (大阪急性期・総合医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科主任部長)

登録日: 2024-12-09

最終更新日: 2024-11-06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 日本めまい平衡医学会による2017年の良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:BPPV)診断基準では,頻度の高い,後半規管型半規管結石症,外側半規管型半規管結石症,外側半規管型クプラ結石症の診断が規定され,眼振所見がそれらと異なる非典型例として注釈に,前半規管型半規管結石症,後半規管型クプラ結石症,多半規管型BPPVの名称のみ記されていた。

    今回のガイドライン(2023年版)では,前半規管型半規管結石症,後半規管型クプラ結石症の眼振所見が詳しく解説されている。理論的に3つの半規管と半規管結石とクプラ結石の組み合わせであれば6通りになるが,前半規管型クプラ結石症は確定例としての報告がなく,5通りまでが記載されることとなり,これは国際的な診断基準1)でも同様な扱いである。

    残り474文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top