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【エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023】CKD-MBD[ガイドライン・インフォメーション]

駒場大峰 (東海大学医学部腎内分泌代謝内科学准教授)

登録日: 2025-05-01

最終更新日: 2025-04-25

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  • 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の病態は,GFR低下に伴うリン(P)の相対的過剰によって始まる。保存期ではCKDステージ進行とともに,活性型ビタミンD低下,副甲状腺ホルモン(PTH)上昇,高P血症,低カルシウム(Ca)血症が出現するため,P降下療法と活性型ビタミンD製剤の投与がCKD-MBDの中心的な治療手段となる。

    P降下療法に関しては,近年,血清P値が上昇し始める前からP管理を行うことに関心が向けられているが,このようなアプローチを支持するエビデンスは十分になかった。このため,高リン血症を認める場合においてのみ,P吸着薬(特にCa非含有P吸着薬)の使用が提案されることとなった。P吸着薬に加えP制限食も高P血症の有効な治療手段になると考えられるが,十分なエビデンスがなく,明確な推奨は示されていない。

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