日本慢性期医療協会(武久洋三会長)は12日、次期2016年度診療報酬改定に向けた同協会の提案を発表した。
提案には、7対1をはじめとする一般病棟に長期間入院する患者について診療報酬を段階的に減算する仕組みの導入や、リハビリテーションを包括評価としてFIM(機能的自立度評価表)の改善度に着目した加算の新設などが盛り込まれた。
武久会長は長期間入院患者について、「7対1入院基本料を算定できる仕組みでいいのだろうか」と指摘。「例えば90日を超えたら13対1、120日を超えたら15対1の入院基本料というように減算していく」仕組みを提案した。
またリハビリのアウトカム評価の導入については、「現在は何単位提供しているかに主眼が置かれがちだが、アウトカム導入で、リハビリの本来の目的である患者の状態を良くするという方向に注力することになる」と提案の狙いを説明した。