中央社会保険医療協議会総会は20日、医療技術評価分科会が次期診療報酬改定に向けて取りまとめた医療技術の評価案を了承した。評価案は223技術を新規保険収載等の「優先度が高い」とした。前回改定で大幅な減点となった帝王切開術もこの項目に盛り込まれ、評価が引き上げられる見込みだ。
これに先立つ12日には外科系学会社会保険委員会連合(外保連)が次期改定に向けた『外保連試案』の改訂版を公表。同試案は手術などの技術にかかるコストを科学的に算出、定量的に評価したもので、人件費は技術度・必要時間・必要人数に基づき算出する。しかし前回改定では、試案に沿った見直しが行われた結果、手術時間が短縮された帝王切開術などの点数で「不合理な引下げ」が行われた。
これを踏まえ改訂版では、新たな評価軸として「手術中の緊急度」「2つの命を扱う手術」など5項目を加えることを提案。55術式の評価引上げを求めていた。