財務省は10月27日、医師の偏在是正のために国と都道府県の権限強化を求める改革案を財政制度等審議会財政制度分科会に示した。
財政審は現在、来年度の予算編成について財務相に提案する「建議」の議論を進めている。社会保障の予算について議論するのは先月4日に続き2回目。これまで財務省が提案した主な改革案は表の通り。
27日は医療提供体制について議論。財務省は、医師配置などの規制を含め、実効的な偏在是正策が講じられるよう、国や都道府県の権限を強化することを求めた。具体的には、特定地域・診療科での診療従事を医療機関の管理者要件とすることや、保険医の配置・定数の設定を提示した。増員してきた医学部定員については、医師需給の見通しを踏まえた精査・見直しを進めるべきとした。
分科会は11月中に建議を取りまとめる予定。