日本医師会の横倉義武会長は28日の会見で、安倍晋三首相と26日の午前中に電話会談を行った際に、安倍首相が「診療報酬は中医協で議論する」と明言したことを紹介した。
診療報酬の議論の場を巡っては、今月21日に開かれた経済財政諮問会議後の会見で、石原経済財政政策担当大臣が民間議員の発言として「薬価の議論と併せて診療報酬の改定についても諮問会議で議論すべき」との意見があったことを紹介。これに対し、横倉会長は22日に公表した声明で「大それた発言。青天の霹靂であり極めて遺憾。診療報酬は当然、中医協で議論すべき」と反論していた。
28日の会見で横倉会長は電話会談について、「日本医師会の考えを伝えたところ、安倍総理から『民間議員の発言は薬価の効果を知りたいとの趣旨であり、診療報酬は中医協で議論していく』とのことだった。また、『電話会談の内容を会員に公開してご理解いただきたい』というお話もいただいたので、本日ご報告した」と紹介。診療報酬は中医協で議論することを改めて確認したとした。