厚生労働省は13日、がん対策推進協議会(門田守人会長)に、次期がん対策推進基本計画(2017~22年度)の素案を示した。がん検診受診後の精密検査受診率を90%とする目標を初めて設定する。厚労省は、政府が6月に閣議決定できるよう議論を取りまとめる。
素案によると、次期基本計画では、①がん予防、②がん医療の充実、③がんとの共生─を対策の柱に据える。現行の第2期基本計画(2012~16年度)では、75歳未満のがん死亡率について、2015年までに対05年比で20%減らす目標を掲げていたが、実際の減少率は15.6%にとどまった。厚労省は、次期基本計画では、全体目標としてがん死亡率に関して具体的な数値は盛り込まず、分野別施策の中で個別の目標値を設定する方針(表)。
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