□鼻・咽喉頭出血,吐血との鑑別を行う。
□大量喀血の場合,ABC(気道,呼吸,循環)の確立を迅速に行った後,直ちに止血処置に移る。
□出血に関する病歴:出血の性状を確認する。泡沫状,鮮紅色であることが多い。また,出血量,咳嗽に伴う出血であることを確認する。
□現病に関する病歴:呼吸器疾患の既往のほか,抗血小板薬,抗凝固薬などの内服薬を確認する。また,鼻腔,咽喉頭疾患ならびに消化器疾患の否定も重要である。
□バイタルサイン,酸素飽和度のモニタリングは必須である。呼吸数,酸素飽和度,心拍数,血圧など,呼吸不全や循環不全を示唆する所見の評価を行う。
□呼吸不全,循環不全(ショック状態)の病態が存在していれば,直ちにERに患者を搬送する。ERにて根本治療開始までの間,モニタリング,initial managementを行う。
□喀痰の量と性状を確認する。
□患側の聴診にてラ音を聴取する。
□呼吸の性状を確認する。喀血による凝血塊により,窒息をきたすことがある。
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