□年間罹患者数が4万人近いと考えられている性感染症である。
□ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)6型,11型の感染症である。
□米国などで増加しており,近年わが国でも増加が危惧されている。
□外陰部,肛門部の粘膜,皮膚に多発してみられる丘疹で,表面は乳頭腫状を呈し,粘膜ではみずみずしく光沢を有する。
□治療せずに放置すると周囲にも感染が拡大して徐々に増加するが,自然治癒も起こりうる。
□性感染症であるため,性的パートナーとの間でピンポン感染が起こりうる。
□褐色調を呈する場合,粘膜ハイリスクHPV感染症であるbowenoid papulosisとの鑑別が必要である。
□性感染症であるため,梅毒血清反応,HIV抗体を調べておく。
□ダーモスコピーで観察すると乳頭腫状を呈する詳細な変化が確認でき,診断に有用である。
□診断を確実にする場合生検して,病理組織学的にkoilocytosisなど特異的な変化を確認する。
□ウイルス学的検査として,抗体を用いたパピローマウイルス抗原の検出や核酸検出法があるが,保険適用はない。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより