□乱視には,正乱視と不正乱視がある。
□正乱視は,直行する2経線(強主・弱主経線)で屈折が異なる眼である。垂直経線が強主経線になる直乱視,水平経線が強主経線になる倒乱視,それ以外の経線がスティープになる斜乱視がある。
□不正乱視は眼の屈折面が非対称,あるいは不整化によって眼鏡では矯正できない屈折異常である。これらは主に,角膜と水晶体で発生する。
□角膜正乱視分布は1.0D以上が約64%であり,加齢とともに直乱視は減少し,倒乱視が増える1)。
□正乱視:ものが二重に見えたり(単眼複視),ブレて見えたりする。
□不正乱視:ものが多重に見える,何となく見えにくいなどの症状が起こる。
□正乱視:眼屈折計測計や自覚屈折検査において,乱視矯正用レンズである円柱度数が検出される。
□不正乱視:角膜形状解析装置や波面収差解析装置によって確認できる。
□角膜形状解析装置OPD-Scan®Ⅱ(NIDEK)による正乱視と不正乱視のカラーマップをそれぞれ示す(図)。
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