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原発開放隅角緑内障・正常眼圧緑内障

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-04-17
山本哲也 (岐阜大学医学部眼科学教室教授)
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  • ■疾患メモ

    最も頻度の高い視神経疾患である。日本人(40歳以上)での有病率は,原発開放隅角緑内障で0.3%,正常眼圧緑内障で3.6%である。

    常に正常眼圧を示すのが正常眼圧緑内障,眼圧高値を示すのが原発開放隅角緑内障である。後者は正常眼圧を示すときがあってもよい。両病型ともに眼圧下降治療を行う。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    初期には自覚症状に乏しい。視野欠損が主たる症状であり,進行例で視力低下をまねく。

    【検査所見】

    眼圧は常に正常範囲(正常眼圧緑内障),あるいは高値(原発開放隅角緑内障)である。原発開放隅角緑内障でも常に眼圧高値とは限らない。隅角は正常開放隅角で,視神経,網膜に乳頭陥凹拡大(辺縁部菲薄化)や網膜神経線維層欠損(nerve fiber layer defect:NFLD)を認める。視野は視神経・網膜変化に対応した異常を認める。

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