□眼底出血がある場合,原因疾患の特定が必要である。
□眼科的疾患による眼底出血か,眼科的疾患以外による眼底出血かの鑑別が重要である。
□視力低下,飛蚊症,視野異常,中心暗点などがある。
□眼底出血が周辺網膜にある場合は視力に影響せず,無症状で健診で見つかる場合も多い。
□両眼で見ている場合には気づきにくいが,片眼ずつの視力検査で自覚する場合もある。
□新生児や乳幼児の場合には,視力低下していないほうの眼を遮蔽すると,嫌がる,視線が合わないなどの症状で気づかれることもある。
□全身疾患からくる眼底出血を想起するような症状の有無についても確認する必要がある。頭痛・神経学的異常〔くも膜下出血からのテルソン(Terson)症候群,脳腫瘍などの脳外科的疾患)〕,口渇・易疲労感(糖尿病,貧血などの血液疾患),新生児や乳幼児の身体の皮下出血や不自然な外傷(乳幼児虐待)などに注意する。
□問診:症状出現の時期,眼科既往歴の有無,基礎疾患の有無を聴取する。
□視力検査,眼圧測定などの眼科一般検査,散瞳下眼底診察,眼底写真,蛍光眼底造影検査,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)を行う。
□脳外科的疾患を疑った場合には,頭部CTやMRIなどの画像検査,糖尿病や血液疾患などの内科的疾患を疑った場合は血圧測定,採血検査(血糖値,HbA1c値,血算・生化学などの一般的検査),新生児や乳幼児では出生週数や発育についても確認する必要がある。
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