著: | 福澤 等(山梨大学名誉教授) |
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判型: | 新書判 |
頁数: | 216頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2005年02月20日 |
ISBN: | 978-4-7849-5163-5 |
版数: | 第1版 |
付録: | - |
医学生・研修医向けのロングセラー『プリンシパル臨床脳波』が装いも新たに生まれ変わりました。脳波の基本的な読みとり方のコツを教え,多くの方々に親しまれてきた書の改訂版。
内容を改訂し巻末模擬テストの問題を追加,また2色刷となり,さらに見やすくなりました。
今回もハンディな新書判での登場。付録の脳波測定スケール,脳波の判定表も付いています。医師国家試験形式の練習問題付き。
『プリンシパル臨床脳波』が出版されてから今日まで30年余り経った。そして、初版から10年余りして改訂第2版を世に送り出すことができたが、その際、著者らは今後、本書が以後の新しい情報に耐え得るためには早め早めに改版を試みるのが読者に対する最大の責務であると確認し合った。ところが著者の一人である宮坂が約8年前に突然鬼籍に入り、まもなくして福澤は大学を定年退官するなどの事情で当初の目的に反する結果となった。
今回『ポケット臨床脳波』として改版するにあたり、初版当初から著者らの脳波の判読に関する基本的な考え方は変わっていないので、第2版同様記述の基本的構造は変えていない。そこでまず説明をさらに分かりやすくするための加筆訂正を行った後、旧版では脳波およびてんかんに関する用語に不統一がみられたので、日本脳波・筋電図学会(現日本臨床神経生理学会)および日本てんかん学会が薦める用語集に則ってできるだけその統一を図った。一部歴史的意義を有する用語についてはそれらに併記した。突発性?広汎性の異常脳波、睡眠脳波の段階分類については文章構成上の多少の変更を試み、脳死判定における脳波所見および近年普及しつつあるデジタル脳波計については新しく書き加えた。巻末には、旧版の練習問題に国家試験形式による問題25問を追加した。臨床脳波の知識を整理するために、特に国家試験で脳波に関する知識が要求される職種を志す読者に有効に活用されれば幸いである。
2005年 新春
著者