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ポケット臨床脳波

臨床脳波の読み方はまずこれで! 初学者のための実用入門書

定価:3,630円
(本体3,300円+税)

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立ち読み

著: 福澤 等(山梨大学名誉教授)
判型: 新書判
頁数: 216頁
装丁: 2色刷
発行日: 2005年02月20日
ISBN: 978-4-7849-5163-5
版数: 第1版
付録: -

医学生・研修医向けのロングセラー『プリンシパル臨床脳波』が装いも新たに生まれ変わりました。脳波の基本的な読みとり方のコツを教え,多くの方々に親しまれてきた書の改訂版。
内容を改訂し巻末模擬テストの問題を追加,また2色刷となり,さらに見やすくなりました。
今回もハンディな新書判での登場。付録の脳波測定スケール,脳波の判定表も付いています。医師国家試験形式の練習問題付き。

目次

第1章 脳波の概念と臨床的意義
第2章 脳波の読み方の基本
第3章 正常脳波
第4章 異常脳波
第5章 脳波の記載と判定の実例
第6章 脳波検査法の実際
第7章 実物大脳波の測定練習
第8章 実力テスト
付録 脳波判定表カード,脳波測定用定規

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序文


 『プリンシパル臨床脳波』が出版されてから今日まで30年余り経った。そして、初版から10年余りして改訂第2版を世に送り出すことができたが、その際、著者らは今後、本書が以後の新しい情報に耐え得るためには早め早めに改版を試みるのが読者に対する最大の責務であると確認し合った。ところが著者の一人である宮坂が約8年前に突然鬼籍に入り、まもなくして福澤は大学を定年退官するなどの事情で当初の目的に反する結果となった。
今回『ポケット臨床脳波』として改版するにあたり、初版当初から著者らの脳波の判読に関する基本的な考え方は変わっていないので、第2版同様記述の基本的構造は変えていない。そこでまず説明をさらに分かりやすくするための加筆訂正を行った後、旧版では脳波およびてんかんに関する用語に不統一がみられたので、日本脳波・筋電図学会(現日本臨床神経生理学会)および日本てんかん学会が薦める用語集に則ってできるだけその統一を図った。一部歴史的意義を有する用語についてはそれらに併記した。突発性?広汎性の異常脳波、睡眠脳波の段階分類については文章構成上の多少の変更を試み、脳死判定における脳波所見および近年普及しつつあるデジタル脳波計については新しく書き加えた。巻末には、旧版の練習問題に国家試験形式による問題25問を追加した。臨床脳波の知識を整理するために、特に国家試験で脳波に関する知識が要求される職種を志す読者に有効に活用されれば幸いである。

2005年 新春
著者

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レビュー

自著紹介

福澤 等/山梨医大名誉教授
本書は、脳波の読み方の基本をテーマとして記述された。すなわち、「脳波という図形についての視覚的認識の仕方」についてである。まず、脳波諸要素の一つ一つを覚えなければならないことは必須であるが、それほど難しいことではない。しかし判読ではそれらが集まって作るパターンの意味するところを読み取らなければならないので、このことが脳波判読を難しくしている。
個々の脳波と同じ数だけの一見異なったパターンが存在する。その数は膨大である。しかし、これら多くのパターンをある共通した特徴をとらえて分類すると、それほど多数にはならない。この分類の仕方を修得することが即、脳波診断につながる。本書は主としてその辺のコツを記述するよう心がけた。確かに、そこには経験的に体得される部分も多いが、本書を常に手元に置いて参照しながら多くの脳波判読の練習を積まれれば、誤りや判断の揺らぎが少ない診断が可能となることを確信する。

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Amazonブックレビュー

 
名著「プリンシパル臨床脳波」の実質的な改訂版。入局したときのミニセミナーで、「脳波をまず勉強するならこれ」と「プリンシパル臨床脳波」をすすめられて買ったのがきっかけ。ボロボロになってしまったので、今年この本を買いなおしました。大熊先生の「臨床脳波学」のような厚い本は、辞書的にしか使えません。他の書籍も初学者にはボリュームたっぷりすぎて、まず挫折してしまいます。
脳波判読の際はこの本を繰り返し参照し、指導者にチェックしてもらうのがいいでしょう。そしてたまに通読する。「分量の少ない本を、わからない部分は気にせず、何度も何度も回転させる」(最短で結果が出る勉強法 荘司雅彦著)、この方法を実践するには最適の本です。

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