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日中の強い眠気を主訴に受診した16歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(326)]

No.5273 (2025年05月17日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

永井 陽 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

岸本浩一郎 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2025-05-14

最終更新日: 2025-05-13

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1年前より日中の強い眠気を自覚するようになった。食事中やバスケットボール部での運動中にも寝てしまうことがあり,午睡を含めて睡眠時間を増やしたが改善しなかったため,かかりつけ医を経て当科へ紹介となった。

夜間の睡眠時間は22時から5時半で,日中も含めると1日の総睡眠時間は約12時間となるが,熟眠感はなく,睡眠後の目覚めに爽快感もない。いびきはかいていないという。入眠直後に現実と区別できない夢を見ることがある。気分の落ち込みや興味・楽しみの減退は認めない。金縛りや脱力発作はない。

既往歴は過敏性腸症候群。服薬,家族歴に特記事項なし。

身体診察では,159cm,49.5kg(BMI 19.5)。扁桃腫大や小顎を認めない。

一般血液・生化学検査に異常なし。

JESS(Japanese version of the Epworth Sleepiness Scale)を示す(表1)。


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