No.4915 (2018年07月07日発行) P.8
江澤和彦 (日本介護医療院協会会長)
登録日: 2018-07-06
最終更新日: 2018-07-05
長期療養のための医療と日常生活上の世話(介護)を一体的に提供する新たな介護保険施設として今年度新設された介護医療院。同月発足した日本介護医療院協会会長の江澤和彦氏に介護医療院の今後について聞いた(インタビューは5月29日に実施)。
介護医療院は、住まいと生活を医療が支える新たなモデルとして創設されました。この方向性に協会も賛同しており、介護医療院の理念を表のように掲げました。
介護医療院創設までの経緯を振り返ると、2006年度医療保険制度改革で介護療養病床の廃止が打ち出され、政治判断により2回延期されましたが、さすがに再延期はありえないので、療養病床を巡る議論の最終ゴールが介護医療院です。この政策を成功させることがミニマムミッションであり、成否は事業者がどういう答えを出すかにかかっています。
看板は変わったけれどやっていることは何も変わらない、となれば、介護医療院の将来は見通せません。ですから、まず3年間は介護医療院の理念の共有に力を注ぎたいと思います。