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■NEWS 医師の働き方改革「現行法の枠に拘らない議論を」 日本医師会・横倉会長が加藤厚労相に意見書提出

No.4919 (2018年08月04日発行) P.21

登録日: 2018-07-30

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日本医師会の横倉義武会長は27日、加藤勝信厚生労働相と面会し、医師の働き方改革に関して「現行法令の枠組みに拘らない議論が必要」との見解を盛り込んだ意見書を手渡し、概略を説明した。

意見書は、日医主導の下に設置された「医師の働き方検討会議」がこのほど取りまとめたもの。

意見書では、長時間労働の是正を進めることは大前提に置きつつ、勤務医独自の労働法制の構築も視野に入れ、柔軟な見直しを要請。地域医療体制と医師の健康確保の両立を図るには、現行法令の枠組みに拘らない「特例」があってもよいと指摘している。また、改革を進めるための財源については、診療報酬、医療介護総合確保基金、税制改正など「あらゆる切り口での財政支援を検討することが求められる」としている。

横倉氏に随行した今村聡副会長によると、横倉氏は、地域医療体制に激変を加える改革は難しいものの、医師の健康確保は患者・国民にとっても重要である点を強調。加藤厚労相は「現行法令の枠内で対応できることもある」と応じ、「(厚労省検討会の取りまとめ期限である来年3月まで)時間は限られているが、しっかり議論してもらう」と話したという。

意見書を手渡す横倉会長(左)と受け取る加藤厚労相

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