【質問者】
八田耕太郎 順天堂大学医学部附属練馬病院 メンタルクリニック教授
【一般外来でのマインドフルネスの導入】
回答に先立ち言葉の定義を整理しておきます。マインドフルネスは,概念,プログラム,スキルのいずれを指す言葉としても用いられます。「今この瞬間の心の動きに気づき,価値判断することなく,意図的に注意を向けて関わろうとすること」1)が概念としてのマインドフルネスであり,そういった状態を体得・維持する方法のひとつがマインドフルネスのスキルの実践であり,スキルをパッケージ化したものがマインドフルネス・プログラムです。
マインドフルネスの実証研究は,定式化された「マインドフルネス・プログラム」についてであり,技法や概念そのものの臨床効果が実証されているわけではないことに注意が必要です。
残り1,051文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する