【質問者】
宇野俊介 慶應義塾大学医学部感染症学
【近年,好中球回復前に抗菌薬中止やde-escalationが可能であるとする研究が増えてきている】
従来,発熱性好中球減少症(febrile neutropenia:FN)では,解熱し好中球回復後48時間まで抗菌薬を継続するプラクティスが行われてきました。近年,抗菌薬適正使用活動が進むにつれ,FNでのde-escalationや早期中止が検討され,欧州のガイドラインは「72時間以上抗菌薬を投与していれば,血行動態が安定しており,48時間以上無熱が続いていれば好中球数にかかわらず,抗菌薬中止が可能である」と記載がされるようになっています1)。
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