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■NEWS 新型コロナ感染拡大で外来「減った」が8割超―大阪府保険医協会が診療所に緊急アンケート

登録日: 2020-04-17

最終更新日: 2020-04-17

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新型コロナウイルス感染拡大を受け、大阪府保険医協会は診療所・病院への影響について緊急アンケートを実施した。16日の速報で、診療所では外来患者数が「減った」との回答が8割を超えていることが明らかとなった。

アンケートは、府内の診療所4259施設を対象に実施、回収率は21.6%(926件)。外来患者数、感染疑い患者の来院の有無、疑い患者が来院した場合の対応、保健所への紹介などについて質問した。

外来患者数に関する質問では84.8%が「減った」と回答。減少割合で最も多かったのは「20%台」の20.5%、次いで「30%台」の18.3%、「10%台」の14.6%。感染拡大前に比べ、20%以上減少したと回答した診療所が全体の56.9%に及んだ。

多くの開業医が感染疑いのある患者に対応

新型コロナ感染疑いがある患者の来院の有無については、「あった」が47.4%、「ない」が50.6%とほぼ同数だった。

37.5度以上の熱や咳の症状がある患者が来院した場合の対応(複数回答)については、「すべて診る」が198件、「様子次第」が377件、「別室で待機」が304件、「他院受診を促す」が186件、「遠慮してもらう」が140件。保健所の機能が危機的状況にある中、多くの開業医が感染疑いの患者の診療に当たっている様子がうかがわれる。

保健所への紹介については、「断られた」「電話がつながらない」と回答した施設が、感染疑い患者の来院があった診療所の約6割に上った。

同協会は府内の病院502施設にも同様のアンケート調査を実施(回収率15.9%)。外来患者が「減った」は72.5%、感染疑い患者の来院の有無については「あった」が65.0%だった。

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