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平均在院日数短縮で「予期せぬ再入院増加」問題視 [中医協]

No.4729 (2014年12月13日発行) P.8

登録日: 2014-12-13

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中医協の基本問題小委員会(森田朗委員長)は3日に会合を開き、DPC対象病院を巡り議論した。
主な議論の対象となったのは平均在院日数の短縮による影響について。中川俊男委員(日医)は2013年度のDPC対象病院患者調査を基に、「平均在院日数の短縮を診療報酬で誘導した結果、経年的に治癒率が低下し、『予期せぬ再入院』の割合が上がっている」と指摘。DPC病院では、アウトカム評価の1つとして、退院患者における「治癒+軽快」の患者割合が指標となるが、治癒率が低下している点を踏まえ、「治癒」と「軽快」を区別してモニタリングすべきと強調した。
調査結果からは、DPC対象病院だけでなく、出来高制の病院でも、平均在院日数が年々短縮されていることが明らかとなった。中川委員は「短縮は既に限界に来ている」との見方を示し、診療側の万代恭嗣委員(日病)、鈴木邦彦委員(日医)はこれに同調。支払側の白川修二委員(健保連)も「DPC対象病院については、(限界に近づいていると)同意できるところもある。特に、予期せぬ再入院の増加は、議論していかなければいけない問題」との考えを示した。

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