厚生労働省は3月24日、オンライン申請の対象になる施設基準の追加などについて地方厚生(支)局に事務連絡した。医科では新たに入院料全般や「機能強化加算」、「時間外対応加算」などの施設基準について、オンラインでの申請が可能になる見通しだ。運用開始日は3月31日の予定。
現行でも医療機関が行う地方厚生局などへの申請・届出の一部については、「保険医療機関等電子申請・届出等システム」を利用してのオンラインでの申請・届出が可能。施設基準の届出では、医科の「入退院支援加算」を含む18項目が対象となっている。
事務連絡によると、システム改修によって3月31日からはオンライン申請の対象になる施設基準が113項目にまで大幅に増加。医科は、「一般病棟入院基本料」をはじめとする各種入院料のほか、外来の(1)情報通信機器を用いた診療に係る基準、(2)機能強化加算、(3)外来感染対策向上加算、(4)時間外対応加算1〜4、(5)地域包括診療加算―などが追加される。さらにオンライン申請の対象となる施設基準については、辞退申請もオンラインで行えるようになる。
このほか、①特定入院料(地域包括ケア病棟入院料など)について、複数病棟分をまとめて申請できる機能の追加、②医療機関側の様式選択画面に「提出する」チェックボックスを設け、チェックがある様式のみを申請できるようにする申請様式選択機能を追加、③提出前の様式の訂正機能の追加(提出後の訂正は不可)―などのシステム改修も併せて行う。