厚生労働省は3日、2014年度の概算医療費について、前年度から1.8%(約7000億円)増の39兆9556億円と発表した。速報値である概算医療費には労災・全額自費などの費用が含まれないため、国民医療費は初めて40兆円を突破することが確実となった。
医療費の伸び率は13年度の2.
2%から0.4ポイント減とやや鈍化した。その要因として厚労省は、人口減や後発医薬品の普及などが影響していると分析。同日発表された「調剤医療費(電算処理分)の動向」によると、14年度末の後発医薬品割合は数量ベース(新指標)で58.4%となっている。
都道府県別医療費(医科)では青森県、秋田県、福井県が前年度比減。増加した44都道府県のうち、最も伸び率が大きかったのは千葉県の3.1%。次いで埼玉県、滋賀県、兵庫県が2.5%となった。