日本病院団体協議会(日病協)は1日、2016年度診療報酬改定に関する要望書を厚生労働省に提出した。24時間体制の救急医療を維持するため、夜間・休日対応に関する加算の充実などを求めている。
日病協が次期改定に関して要望書を出したのは2回目。
要望書では、救急搬送件数が増加をたどる一方で、コスト上の問題で救急指定を返上する医療機関が増えていることから、夜間休日救急搬送医学管理料の増額や救急医療管理加算のさらなる評価を求めている。また、夜間・休日・深夜に来院する患者には平時と異なる症状への対応が必要であると指摘。院内トリアージ実施料と夜間休日救急搬送医学管理料について、初診料を算定する患者に限定している現行要件の緩和を求めた。
このほか、患者が同一日に3診療科以上を受診した場合の初再診料について、すべての診療科で算定可能とすることも要望した。
提出後に会見した楠岡英雄議長は「中医協の議論も佳境だが、ぜひ一度検討してほしい」と述べた。