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高齢者の安全な漢方薬治療ガイドラインが作成 [東北大]

No.4813 (2016年07月23日発行) P.11

登録日: 2016-07-23

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東北大の高山真漢方内科准教授らのグループが1日、高齢者医療における安全な漢方薬治療ガイドラインを作成したと発表した。漢方薬に関する高齢者の診療ガイドラインは世界で初めて。
日本老年医学会が昨年発表した『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』で高山氏らは漢方薬治療の章を担当。このほど、英文誌「Geriatrics & Gerontology International」にその内容が改めて掲載された。
高山氏らは2013年末までの英文誌・和文誌などから、後期高齢者や虚弱な高齢者に用いる漢方薬に関する64の論文を抽出し、評価。「高齢者に有用性が示唆される我が国の医療用漢方製剤のリスト」「高齢者に漢方を使用する際注意を払うべき含有生薬のリスト」を作成した。
有用性が示唆される漢方薬のリストでは、(1)認知症の行動・心理症状に対する抑肝散、(2)誤嚥性肺炎の既往患者に対する半夏厚朴湯、(3)脳卒中後遺症の機能性便秘に対する大建中湯、(4)便秘に対する麻子仁丸、(5)慢性閉塞性肺疾患に対する補中益気湯─の5方剤を列挙。注意を払うべき含有生薬のリストでは(1)甘草、(2)麻黄、(3)附子、(4)黄芩、(5)山梔子─の5つを挙げている。


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