【Q】
肝静脈根部に腫瘍が存在するような切除困難な症例では,体内肝冷却灌流によるante-situm法が採用される場合があります。しかし,本法はその技術的な難易度の高さのためか報告例も少なく,合併症率や術関連死亡率など蓄積されたデータはないようです。また,肝臓を体外に一度取り出してex vivo法で切除し,体内に戻す手術も,前述のような状態では適応になるかと思いますが,両者の使いわけなども不明です。そこで,秋田大学・山本雄造先生に,ante-situm法の短期・長期成績,適応,有用性,問題点についてお尋ねします。【A】