株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

研究室ノ同窓会ニ思フ [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(142)]

No.4848 (2017年03月25日発行) P.72

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2017-03-25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 研究室同窓会+還暦祝賀会を企画してくれた。面倒をかけるからと遠慮していたのだが、いざとなると遠足前の子どもみたいに2~3日前から気分がウキウキ。現役もあわせ50~60人も集まってくれたパーティーはじつに楽しかった。本当にありがたい。

    スピーチでは、みな口をそろえて、先生は厳しかったという話をする。確かに若い頃はずいぶんとよく怒っていたので、言われて当然だ。ただ、妻と娘までがサプライズでスピーチに登場して、同じようなことを言うのはあかんやろ。身内なんやから、少しはかばおうという配慮をせんかい。

    在籍中から元気で目立っていた子はもちろん、いまひとつ影の薄い印象だった子が来てくれるのはとりわけうれしい。すっかり忘れていたことでも、顔を見ていると、いろいろと思い出せてくるのが不思議だ。

    一方で気になるのは、顔を見せないOB・OGたちである。出席者の顔ぶれを眺めていて、来席してくれた人たち全員と年賀状のやりとりが続いていることに気がついた。結構じゃまくさいけど、年賀状にもそれなりの役割があるのかもしれんですね。

    残り492文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top