①アベノミクスについては、全国で300万人以上が医療機関に従事していることを紹介し、「医療分野は他の産業よりも雇用誘発効果が高く、医療従事者への手当ては経済成長やローカルアベノミクスの推進につながる」と指摘。また、企業の内部留保を給与に還元すること等により、賃金上昇、需要創出・雇用拡大を促し経済の好循環を実現するとし、「そこでの税収増により社会保障を充実させ、国民不安の解消につなげていく」と訴えた。
②応能負担については、被用者保険の保険料率を協会けんぽに合わせて全て10%にすると約1兆円の増収効果があると試算。③医薬品・医療機器のイノベーションについては、診療報酬を原資にするのではなく、医薬品・医療機器産業に対する税制や日本医療研究開発機構(AMED)の補助金の活用を提案。これらが共助(保険料)、公助(公費)の増額につながるとした。
横倉会長は、「暗い高齢化社会にするのか、明るい高齢化社会にするのか、(今は)大きな転機」との認識を示し、「こうしたこと(図)を主張しながら、社会保障の重要性を政府に理解してもらうよう努力する」との方針を示した。