3日に行われた内閣改造で、新たな厚生労働相に加藤勝信氏が就任した。働き方改革担当相、拉致問題担当相を兼任する。
4日の閣議後会見で加藤厚労相は、社会保障費の伸びの抑制に「しっかり取り組んでいきたい」とした一方で、「厳しい財政事情の中で、来年度は診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の『トリプル改定』の年となる。今後の予算編成でしっかり対応できるようにしたい」と表明した。
また、安倍晋三首相から受動喫煙対策の強化について「対策の徹底と法案の早期提出」を進めるよう指示を受けたことを明らかにした上で、「幅広く関係者の意見を聴いて答えを出したい」とした。
日本医師会の横倉義武会長は3日の会見で、加藤厚労相を「国民皆保険の維持と適切な医療提供に資する財源確保のバランスをよく考えられる方」と評価。加藤厚労相が診療報酬プラス改定を求めて活動する自民党議員連盟「国民医療を守る議員の会」事務局長を務めていたことにも触れ、「我々と意見交換が十分にできる大臣と理解している。一方、旧大蔵省に所属していたので、国の財政についても考えられている」と期待を示した。