厚生労働省の薬事・食品衛生審議会第一部会と第二部会は、1月24日と2月3日に会合を開き、下掲の6成分9品目について、承認して差し支えないとの結論をまとめた。
このうち抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」は、既存の抗インフル薬が無効または十分な効果を発揮しない新型ウイルスが蔓延した場合に用いる新薬。そのため、厚労省は承認を経て薬価収載された後も、平時は国が備蓄し、一般流通はさせない方針。
2型糖尿病の症状全般を効能・効果とする「フォシーガ」は、ナトリウム依存性グルコース共輸送担体(SGLT2)阻害薬。成人には1日1回5mgを投与し、経過に応じて10mgまで増量できる。他剤との併用も可能。
SGLT2阻害薬はインスリンに依存せずに血糖降下作用を発現するため、ビグアナイド薬やインクレチン関連薬など他の作用機序を持つ2型糖尿病薬に比べて低血糖症を起こしにくいとされている。1月にアステラス製薬の「スーグラ」が国内初のSGLT2阻害薬として承認を取得しており、今後も同じ作用機序の新薬が複数社から承認申請される見込みとなっている。