株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

健康保険証番号、2019年度から個人単位化【社保審医療保険部会】

No.4882 (2017年11月18日発行) P.16

登録日: 2017-11-09

最終更新日: 2017-11-16

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚生労働省は8日、社会保障審議会医療保険部会(遠藤久夫部会長)で、健康保険証の被保険者番号を個人単位で割り振る方向性を示し、概ね了承された。同省は新しい被保険者番号を記載した保険証を2019年度から発行し、20年7月までに切替えを完了させる方針。

被保険者番号は現在、世帯単位で付番されている。保険者は被扶養者の状況把握までは求めておらず、健診情報などを個人単位で連結できない。また、保険者ごとに異なる番号で資格管理を行っているため、加入する保険が変わると個人の資格情報(氏名、生年月日、性別、負担割合など)を引き継げない。

被保険者番号の個人単位化は、継続的な資格管理ができるようにし、保険者による保健事業を通じたデータヘルスを推進することが狙い。被保険者番号の個人単位化に向けて同省は、医療保険のオンライン資格確認(用語解説)を可能にするシステムの整備も並行して進める。オンライン資格確認の本格運用開始は2020年8月の予定。

【オンライン資格確認】:マイナンバーカードのICチップに格納された電子証明書を保険医療機関、薬局の窓口で読み取り、受診時やレセプト請求前等に、保険資格情報をオンラインで支払基金・国保中央会に照会、確認する仕組み。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top