厚生労働省は14日、「2016年医師・歯科医師・薬剤師調査」(三師調査)の結果を公表した。2016年末現在の医師数は31万9480人(対前回〈2014年〉比2.7%増)、歯科医師数は10万4533人(同0.5%増)、薬剤師数は30万1323人(同4.6%増)となり、いずれも過去最多となった。
医療施設に従事する医師は30万4759人(同2.7%増)で、人口10万対では240.1人(同6.5人増)となった。施設の種別でみると、病院(医育機関附属を除く)が14万7115人と最も多く、診療所が10万2457人、医育機関附属の病院が5万5187人で、いずれも1986年以降、増加傾向にある。
人口10万対医師数を都道府県別にみると、トップ3が徳島県(315.9人)、京都府(314.9人)、高知県(306.0人)、ワースト3が埼玉県(160.1人)、茨城県(180.4人)、千葉県(189.9人)となっていた。医師数の「西高東低」傾向は依然として続いており、徳島県と埼玉県の間には約1.97倍の差がある。
広告可能な専門性資格別(複数回答)にみると、総合内科専門医が2万2522人(構成割合7.4%)で最多を占め、次いで外科専門医が2万1168人(同6.9 %)、消化器病専門医が1万7814人(同5.8%)─の順となった。総合内科専門医は前回から6858人の大幅増となり、約1.44倍に数を増やした。