No.4899 (2018年03月17日発行) P.7
登録日: 2018-03-15
最終更新日: 2018-03-15
加入者に高齢者や低所得者が多く、保険料収入を給付費が上回る構造的赤字が続く国民健康保険(国保)の財政。ただ、2016年度の収支状況(速報値)をみると、市町村一般会計からの繰入金(赤字補塡)を除く実質赤字は1468億円で、前年度(2822億円)からほぼ半減している。その要因としては、政府が15年度から投入している財政支援(年1700億円)に加え、加入者減少(前年度比170万人減、3013万人)に伴う給付費の減少、高額なC型肝炎治療薬の薬価引下げなどがある。国保財政を巡っては、2018年度から政府の支援金が2倍に積み増されるほか、運営主管を市町村から都道府県に移行するといった基盤強化が図られる。
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