政府の規制改革推進会議(大田弘子議長)は27日、遠隔服薬指導の実現を目的とした公開ディスカッションを開催した。厚生労働省の森和彦審議官(医薬担当)は国家戦略特区で計画している遠隔服薬指導の実証実験を踏まえ、検討する考えを明らかにした。
公開ディスカッションでは、厚労省の森審議官が、「対面の原則は、患者さんと医療従事者が信頼関係を作る中で、効果のある治療を行い、患者さんが元気になるために大事な原則」との認識を提示した上で、現在、国家戦略特区の中で対面と組み合わせるオンライン診療と遠隔服薬指導の実証実験を計画していることを紹介。「実証実験の結果を踏まえ、全国的な展開を考えるよう国会で附帯決議をいただいているので、実証実験で、どのような場合に遠隔服薬指導が上手くできて、役立っているかを明らかにしたい」とした。