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本態性高血圧症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-14
大石 充 (鹿児島大学医歯学総合研究科心臓血管・高血圧内科学教授)
赤崎雄一 (鹿児島大学医歯学総合研究科心臓血管・高血圧内科学)
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  • ■疾患メモ

    原因不明の高血圧は,本態性高血圧と呼ばれている。その発症には,これまでに多くの遺伝子が候補として挙げられているが,単一の遺伝子のみで発症するものではなく,様々な遺伝子や環境因子が相互作用することで血圧が上昇する。

    高血圧と診断された場合は,二次性高血圧のルールアウトを行ったのち,本態性高血圧としてリスクに応じて治療を開始していく。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    高血圧は,通常は無症状であるが,脳・眼・心臓・腎臓・血管などを障害し,これらの臓器合併症により様々な症状を呈する。

    【検査所見】

    血液検査,尿検査,心電図,胸部X線検査などを行い,糖代謝・脂質代謝の評価,心肥大,冠動脈疾患,不整脈,慢性腎臓病などの臓器障害の有無を評価する。必要に応じて,頭部MRIや心エコー,頸動脈エコー,足関節上腕血圧比(ankle brachial index:ABI),脈波伝播速度,中心血圧測定,などを行い,臓器合併症の評価を行う。

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