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C型肝炎

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-14
光井富貴子 (放射線影響研究所臨床研究部)
大石和佳 (放射線影響研究所臨床研究部部長)
茶山一彰 (広島大学大学院医歯薬保健学研究科医歯薬学専攻医学講座消化器・代謝内科学教授)
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  • ■疾患メモ

    C型肝炎(hepatitis C)は,C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)の感染により引き起こされる肝炎である。

    C型肝炎は約30%が急性肝炎で治癒し,約70%が慢性肝炎へと移行する。いったん慢性化するとウイルスの自然排除はほとんどなく,炎症が持続することにより肝線維化が進み,肝硬変や肝細胞癌へ至る1)

    HCVキャリアは全世界に1億7000万人,わが国では150~200万人存在すると推定されている2)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    肝硬変に至るまでは,自覚症状はほとんどない。肝硬変に至ると,黄疸,腹水,肝性脳症,食道胃静脈瘤等を認めるようになる。

    【検査所見】

    血液検査:HCV抗体陽性の場合には,HCV RNAを測定し感染の有無を調べる。慢性肝炎活動期には,AST/ALT上昇を認め,肝線維化の進行に伴い血小板数が低下する。これとは反対に,進行した肝硬変に至った場合にはAST/ALTは低下する。

    腹部超音波:慢性肝炎(肝線維化)の進展度を確認し,また肝癌の早期発見に努める。

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